子宮頸がんの治療

子宮頸がんが見つかっても早期なら治療が可能です。

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治療方法は?

初期の子宮頸がん

早期発見であれば、簡単な手術で処置ができ、子宮も残せて、妊娠も可能です。

子宮頸がんでは、がんの進行によって治療法が異なります。前がん病変やごく初期の子宮頸がん(挙児希望がある場合)の治療では「円錐切除術」や「レーザー蒸散術」が行われます。非常に早期のがんで発見し、適切な治療とフォローが行われれば再発・転移することは極めて少ないといわれています。

  • 円錐切除術
    「円錐切除術」は、子宮頸部のがんのある部位を円錐状に切り取る方法です。日帰り手術または短期間の入院が必要となりますが、レーザーや高周波メスを使うことが多いこの手術は出血が少なく、手術時間も15分から20分と短く済みます。子宮そのものに大きな影響がないため、手術後も妊娠が可能です。しかし頸部を切り取ることで子宮頸管が短くなり、早産のリスクが上昇します。
  • レーザー蒸散術
    「レーザー蒸散術」は、子宮頸部のがんのある部位に対して、レーザーを照射して子宮頸部表面を3mm~5mmほど焼き飛ばす方法です。比較的がんが深部まで進行していない軽度の方であれば、レーザー蒸散術が対象となります。ほとんどの場合、日帰り治療が可能です。しかし負担は少ない反面、組織診断ができないという欠点もあり、円錐切除術よりも再発リスクは高いといわれています。

進行した子宮頸がん

がんの進行程度によって、手術のほか、放射線療法や化学療法を組み合わせた治療が行われます。

進行したがんでは、子宮を摘出する手術や放射線療法や化学療法の組み合わせの治療になります。原則として「広汎子宮全摘術」が行われます。子宮だけでなく、腟の一部、周辺の結合組織、リンパ節、卵巣(進行度により残せることもあります)、卵管などを切除します。がんの進行の程度によっては、手術のほか、放射線療法や化学療法を組み合わせた治療が行われます。

子宮類がんは、がんの中でも特に放射線療法(+抗がん剤併用療法)が効くといわれています。