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No.7 子宮頸がんの予防策は? HPV検査って何? 素朴な疑問・質問をお医者さんに聞いてみた

「子宮頸がん」ご存じですか?


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皆さんは「子宮頸がん」をご存じですか? 「もしかしたら自分も……」と危機感を持ったことはありますか? マイナビニュースが行った子宮頸がんについてのアンケートでは、認知率は約9割と非常に高かったものの、「自分が子宮頸がんを患うかもしれないと思ったことはありますか?」という問いには、実に61.3%の女性が「ない」と回答。多くの女性が子宮頸がんを“他人事”だと捉えていることが分かりました。

自分が「子宮頸がんを患うかもしれない」と思ったことはありますか?
自分が「子宮頸がんを患うかもしれない」と思ったことはありますか?

また、子宮頸がん検診を「受けたことがない」37.0%の女性に理由を聞くと、「検診方法などに不安や嫌悪感がある」と答えた人が24.8%。次に「子宮頸がんについて不安を感じていない」人が19.8%、「会社などでサポートがない」が18.9%という結果でした。中には検診料の支払いも少なからずネックになっているようで、「検診を受けたことがある」と答えた人のうち、78.8%の女性が「会社の検診メニューにあったから」「無料クーポンなどの補助があったから」と回答しています。

多くの女性が子宮頸がんを知っていながら、検診を積極的に受けていない……この現状を打破するためには、正しい知識を得ることがまず重要です。今回マイナビニュースでは、子宮頸がんに関する「素朴な疑問・質問」を読者より集め、横浜市立大学附属病院 産婦人科部長の宮城悦子先生にお話をうかがいました。

「コンドームをすれば子宮頸がんは予防できる」は大きな間違い!

———性交渉をしたことがない人でも検診は受けるべきでしょうか?(質問者: 神奈川県 / 32歳)

横浜市立大学附属病院 産婦人科部長 宮城悦子先生横浜市立大学附属病院 産婦人科部長
宮城悦子先生

理論的には性交渉がなければ、子宮頸がんのほとんどの原因となるヒトパピローマウイルス(以下、HPV)は感染しないと思われますが、直接的な性交渉がなくても、例えば指を介して感染する可能性もあります。国の指針としては、『20歳以上の女性は、2年に1回、細胞診による子宮頸がん検診の受診をすること』が推奨されていますが、性交渉の有無までは書いておりません。この質問者の方は30代ということなので、子宮頸がん以外の悩みも相談するという意味でも、ぜひかかりつけの婦人科医を見つけることをお勧めします。また、非常にまれではありますが、HPVが検出されない子宮頸がんもあります。

———子宮頸がんの予防にはコンドームが有効だと聞いたことがあります。子作りの過程で発症してしまう可能性はあるんでしょうか?(質問者: 埼玉県 / 35歳)

コンドームをしていても、HPVの感染は起こりえます。コンドームによりHPV感染のリスクが減るという論文もありますが、性交渉の間ずっと装着している男性は少ないと思いますしHPVは広い範囲に存在しますので、完全な予防とは言えません。基本的には子宮頸がんの予防にはならないと考えていただいた方が良いですね。コンドームがあるから安全だという考えは誤りであると言えます。

初期は自覚症状ナシ! 子宮頸がんにならないための生活とは?

———何か自分でできる予防法があれば知りたいです(質問者: 奈良県 / 32歳)

まずは20歳を過ぎたら検診を受けること、これに尽きます。検診の頻度については、特に異常がなければ2年に1度で問題ありません。検査に不安を抱えている方も多いですが、検査自体は1分程度で終わります。力を抜いていただければ、あまり痛みもありません。検診は女性のたしなみとしてぜひ習慣にしてもらいたいですね。

また、HPV自体は主に性交渉によって多くの女性が感染しますが、ほとんどは自然に排除されもの。そうならずに持続感染してしまうと、子宮頸がんになる可能性が高まります。また、喫煙もHPVの持続感染を引き起こす要因のひとつ。持続感染には免疫力も関係していますので、睡眠を十分にとり、食事をきちんととるなど身体の免疫力を下げないような健康的な生活を心がけましょう。

———初期症状など、早期発見につながるような子宮頸がんの兆候を知りたいです。そもそも自覚症状はあるんでしょうか?(質問者: 大阪府 / 28歳)

初期の子宮頸がんには自覚症状がありません。ですので、早期発見につなげるためには、先ほどもお話した通り、症状がなくても定期的に検診を受けてください。ただ、こまめに検診を受けている方でも、あるとき急に進行した子宮頸がんが見つかる場合がごくまれにあります。というのも、特に、子宮頸がんの中でも2割程度を占める“腺がん”は、正常な細胞と形態が似ているため、検診でも発見されにくい場合があります。がんを患った後の症状としては、おりものに血が混じったり、性交渉のときに出血したりというものが典型的な症状。がんによる痛みは、よほど進行していないと出てきません。

30代は細胞診、HPV検査併用のオプションもあります

———子宮頸がんの検診には「細胞診」と「HPV検査」があると聞きました。2つの違いを教えてください(質問者: 東京都 / 32歳)

細胞診は、子宮頸部からヘラやブラシなどで細胞を摂取し、顕微鏡で異形成(細胞が正常では見られない形態になること、前がん状態)やがん細胞がないかどうかを見る方法です。HPV検査では、同様に採取した細胞について、遺伝子検査機器を使って、子宮頸がんの原因となるHPV感染の有無を調べます。地方自治体によっては細胞診と併用して行っているところもあります。また、施設によっては自費検査として行なっているところもあります。

———HPV検査を受けるメリットについて教えてください(質問者: 東京都 / 35歳)

20代の女性は、まだパートナーが固定していないなどの理由からHPV検査では陽性が出やすいのですが、HPVに感染しても一過性のものが多く、自然消滅する場合が多いので、細胞診の方が適しているでしょう。一方で30代の女性は細胞診とHPV検査を併用することによって持続感染の可能性を確かめることができます。すなわち、受診のメリットはとても大きいと言えます。

そして一般的に、細胞診で異常がなく、HPV検査も陰性で、性交渉のパートナーが定まっているなら、5年は子宮頸がんの心配はないだろうと言われています。30代の方は、両方の検査を受けることで、大きな安心を得ていただけると思います。

検診を受けることが子宮頸がんの予防法なのね。20歳を過ぎたら、検診は女性のたしなみと心得ましょう!

子宮頸がん・診察方法についてのアンケート

2015年9月12日~9月21日
調査数:20歳から39歳までの女性300名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

(マイナビニュース広告企画: 提供 ロシュ・ダイアグノスティックス)

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