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もっとよく知ろう!よく解る子宮頸がん なぜ?なに?子宮頸がん検診

検診がなぜ必要なの?どう役立つの?子宮頸がんはなにが怖いの?治療はできるの?こんな疑問が、すぐに解決!!

  • (1)子宮頸がんは予防できる!
  • (2)子宮頸がん検診とは?

(2)子宮頸がん検診とは?

従来の子宮頸がん検診と細胞診。

一般的にいう子宮がん検診とは「子宮頸がん」検診を指しています。子宮頸がん検査は、診断や治療のための検査と健康診断の婦人科検診としてする検査があります。どちらも検査方法は基本的に同じです。この子宮頸がん検査は「細胞診」で行われます。子宮頸部の細胞を顕微鏡で調べる検査です。正常な細胞に比べ、異形成やがん細胞は形が異なるので、この細胞診検査で発見できます。

異形成

検査は痛みもなく、1分ほどで終わるのよ。

子宮頸がん検診で、何を検査するの?

「細胞診」は子宮頸部の細胞を採取して検査します。採取の方法は、子宮頸部の表面をヘラ綿棒やブラシなどの器具でぬぐうだけです。個人差はありますが、基本的に痛みもなく、30秒から1分で終わります。「細胞診」の検査結果はこれまで日母分類と呼ばれるクラス分類の判定に沿って報告されてきました。しかし、最近では子宮頸がんの発ガン過程にHPVが大きく関わることが究明され、日本でも国際的基準となっているベセスダシステムを採用。クラス分類だけでなく細胞がどのような状態なのかを推定病変の分類法で、よりわかりやすく報告されるように変わってきました。

細胞診のクラス分類による判定

子宮頸がんの検診には「細胞診」と「HPV検査」の2種類があるのね。

新しく登場したHPV検査。

これまでの子宮頸がん検診は、細胞診による単独のものでした。採取も検査も人の手で行うため、悪い細胞がうまく採取できなかったり、悪い細胞の見落としもわずかですがあるといわれています。しかし子宮頸がんの原因がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染であることが明らかになるにつれて、新しい検査法が普及するようになりました。その新しい検査法がHPV検査です。

HPV検査はどんな検査?

新しいHPV検査も細胞診の際に採取した同じ細胞を利用して検査します。したがって細胞診と同様に子宮頸部の表面をブラシでぬぐうだけですから、基本的に痛みはありません。そして、採取した細胞にHPVが感染しているかどうかを調べます。この新しいHPV検査は、ウイルスの遺伝子(DNA)を検出する新しい技術の採用によって、HPV感染の有無を高感度に検出できるようになったのです。従来の細胞診にHPV検査を併用することで、細胞の前がん病変や異形成をより高感度に検出することができます。すでにアメリカの子宮頸がん検診では30歳以上の女性に、HPV検査の導入が積極的に推奨されています。

「HPV検査」は、ウイルス感染を調べる検査よ。

HPV検査ではどんなHPVが検出される?

子宮頸がんはHPVの感染が原因であることがわかっています。HPVには100種類以上のタイプがありますが、16型、18型をはじめ10数種類が子宮頸がんに深く関係のあるタイプとして知られ、ハイリスク型のHPVといわれています。新しいHPV検査では、主な原因となる14種類のハイリスク型HPVを特定して検出することができます。HPV検査はいまや子宮頸がんの早期発見に大きく寄与する存在として注目されています。

ハイリスク型HPV

がんの発症率が高いのはHPV16型と18型

2005年にアメリカで発表された記事によると、1989年から10年間に渡って行われた調査において「子宮頸がんのHPVのタイプがHPV16型またはHPV18型の場合、その他のハイリスク型HPVに感染した場合と比べ子宮頸がんに進展するリスクが高い」ことが明らかになっています。HPV16型に感染した方の17.2%、HPV18型に感染した方の13.6%が10年以内に子宮頸がんへと進展しているため、16型と18型の場合には早期に見極めて適切な治療を始めることが大切です。

HPV16とHPV18が陽性の女性におけるがんの発症率

HPV16型と18型はすごくハイリスクなのね。

HPV検査はどのように調べる?

細胞診検査と同じように子宮頸部からブラシ等で細胞を採取して検査します。最近では欧米で普及している液体細胞固定液を使った細胞の採取方法利用すれば、1回の細胞採取で細胞診とHPV検査が同時に行えます。そして、特定の検査キットを使用してハイリスク型HPVが子宮頸部に感染しているかどうかが判定できます。最新の検査法では、超ハイリスク型ともいわれるHPV16型と18型への感染が確認できます。結果は「陰性」または「●型陽性」と判定されます。

液体細胞固定液

HPV検査で陽性と診断されたら?

診断は子宮頸がんの細胞がHPVに感染していなければ「陰性」、感染していれば「陽性」と診断されます。「陽性」の場合、細胞診の結果と併せて判断する必要があるので医師に相談しましょう。HPV検査が「陽性」であっても、将来子宮頸がんになる危険度をチェックする検査ですから、イコール子宮頸がんということではありません。またほとんどの場合、免疫力によってからだの外に排除し、消失されます。しかし再検査や精密検査が必要と診断された場合は、医師の指示に従ってください。HPV検査が「陰性」の場合も、少なくとも定期的な2年に1回の検診は受けるようにしましょう。また、検診で異常がなくても、おりものの異常や不正出血など気になる症状があれば、保険診療として婦人科か産婦人科を受診して下さい。

検査結果が「陽性」であってもイコール子宮頸がんではないのね。婦人科か産婦人科を受診しましょう。

検査に対象年齢や助成制度があるの?

子宮頸がんが最近20代に急増しているため、厚生労働省では20歳から子宮頸がんの検診を受けることを勧めています。子宮がん検診は自治体が行う住民検診や健康保険組合で行う職域検診として受けることができます。多くの自治体や職場では検診費用(全額または一部)を助成しています。さらに症状があって細胞診の検査を受けた場合には、保険が適用されます。 一方、「HPV検査」は医療先進国の欧米で積極的に推奨されていることもあって、日本でも一部の自治体で導入がはじまっており、今後は多くの自治体に広がることが期待されています。また医療機関によっては、子宮頸がん検診で「HPV検査」の併用を行っているところもあり、このHPV検査は医療機関でも受けることができます。ただし細胞診でASC-US(アスカス)と診断された際に保険が適用されています。

婦人科系定期健康診断 受診状況(年齢別)

子宮頸がんは20代で急増しているため、厚生労働省では20歳から検診を受けることをすすめてるのよ。

異常が見つかったら、さらにどんな精密検査をするの?

細胞診やHPV検査の検査結果に、もし異常が見つかった場合、さらに「コルポスコープ」と呼ばれる膣拡大鏡を使った精密検査が行われます。直接、子宮の頸部をこのコルポスコープで観察。子宮頸部の粘膜の表面を詳しく調べ、異常な粘膜の状態や範囲を確認します。コルポスコープで異常が見られた場合は、さらに組織診が行われ、異常が見られた部分から組織を取って確定診断します。より正確な診断をする上で、非常に役立ちます。

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