
アスリートにはひどい生理痛に悩まされている人、過去に悩まされていた人が案外多くいます。また、激しいトレーニングやストレス、脂肪量の低下などさまざまな理由から、生理が不定期な人もいます。そのため、現役中はもちろんですが、引退後も体になんらかの影響があるのではと皆心配しており、がんのみならず子宮の病気にとても関心があります。定期的な検診はいつも話題になります。女性アスリート同士の話は非常にオープン。さっぱりした性格の人が多いからか、皆で集まると体のこともお互いに話し「あの病院はいい」「検診に行った」「マンモグラフィー検査は意外と痛くない」等々。これに対して「あなたは胸が小さいから」などと突っ込みも入り情報交換も盛んです。
私のまわりには現役も元アスリートも多くいます。その中で引退組は受けている人が多いのですが、現役の選手は、残念ながら年齢的にも若く、時間的な制約もあり定期的な検診を受けている割合は低いと思われます。もちろん私自身も子宮頸がんの検診は定期的に受けています。私のきっかけは、生理前の体調がよくなかったことから婦人科を受診し、定期的な診断を受けるようになりました。勤務先の近くに女性の先生がおられる医院ができたのもよかったと思います。普段気になっていることを気軽に相談できるようになりました。
女性特有のがんの中でも、「乳がん」はキャンペーンなどで目や耳にする機会が多く、女性には一番関心の高いがんかと思われます。「子宮頸がん」も私自身は話題にしにくいとは思いませんが、乳がんほどの予防啓発が進んでいないと思います。乳がんだけでなく女性特有のがんはひとくくりでキャンペーンをしていくなどのさらなる啓発活動の工夫が必要かと思われます。アスリートを啓発活動に活用するのも効果的だと思います。
1964年12月28日、東京生まれ。小学校1年生のときに柔道を始め、13歳のときに第1回全日本体重別選手権大会で優勝し、10連覇を達成。1984年第3回世界女子柔道選手権大会では日本女子として初めての金メダルを獲得、1989年に現役を引退し、現在は母校筑波大学で教鞭をとる傍らキッズ柔道を全国各地で開催し柔道の普及活動を行っている。















